旅行: 2008年5月アーカイブ

アートな島 「香川県 直島」

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先日、私が所属している建築士会加古川支部の移動総会がありました。行き先は香川県です。香川県は丹下健三という偉大な建築家の出身県です。余談ですが。

 我々の総会は研修を兼ねていました。今回は屋島にあるイサム・ノグチ庭園美術館と、高松市の中心に去年完成した再開発事業のシンボル、クリスタルタワー、次の日に直島にフェリーで渡り、地中美術館と家プロジェクトを見学してきました。
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 1日目は明石大橋経由で四国に入り、津田の松原SA(サービスエリア)で昼食をとり、屋島のイサム・ノグチ庭園を見学しました。
イサム・ノグチは、父は日本人で母は米国人ですが、二人は正式には結婚しておらず、いわば私生児でしたが、生来の美術の才能と努力で世界的に有名な彫刻家で庭園造り(ランドスケープ)や公園などの環境設計、家具や照明のインテリアから舞台美術までの幅広い活動を行った、きわめてユニークな芸術家なのです。日本より欧米の方が名前が知られているでしょう。
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 香川県の牟礼町に1956年、初めて訪れたイサム・ノグチは地元の庵治石と風景がすっかり気に入って、1969年から石の作家である和泉正敏氏をパートナーに石の作品造りに励みました。
そして出来たのがイサム・ノグチ庭園美術館です。亡くなるまでに150余りの作品を造り、それが庭園のあちらこちらに置かれています。予約しないと見学出来ず、わかりにくい場所にあり、宣伝もそんなにしていません。
しかも入場料は2,100円と結構高く、興味ある人だけ来てくれればいい、というところかな、と思ったりもしました。私には本当の良さがわかりかねました。芸術的感覚が欠けるのでしょうか..... 
しかしじわじわと人気が出てくるのではないでしょうか。結構見学者も多かったですよ。


 当日は高松市内のホテルで総会をして、そのあと懇親会。
楽しく一夜を過ごしました。
そして、次の日....7時半にバスに集合して、目的地の直島まではフェリーでの船旅でした。50分後に直島の宮浦港に着きました。
そして目的地の地中美術館へ。9時半に到着しましたが、開館は10時なので待つこと30分、チケット売場と美術館は別棟で、美術館は名前の如く地下に埋もれています。
島の景観を損なわない為の配慮だと思われます。

設計は、かの有名な建築家安藤忠雄氏です。
建物は地下1階~地下3階で、地上階はなし。地下3階にウォルター・デ・マリア室。地下2階にクロード・モネ室とジェームズ・タレル室がありました。
3人の芸術家の展示室とこの建物の空間自体が芸術だということです。それにここは団体の見学者は断っているのだそうです。
静かに静かに鑑賞しないと係員に叱られるのです。もちろんカメラは駄目。ジェームズ・タレルの室は8人ずつしか入れません。というのは理由があるのです。中は独特というかファンタジーというか、何とも言えぬ空間がありました。
前方の青白いほのかな明りは未来を表しているのだろうか。ふり返って、入ってきた方を見るとオレンジのうす暗い明かりが・・・・・・それは過去を表しているのか。その横に長い映画の画面のような暗いオレンジのまわりを青白い光の筋が取り囲む異様な光景にしばし言葉がでませんでした。不思議な空間がそこにありました。

 モネの室の絵は巨大でした。4枚とも睡蓮の絵でした。係員に聞くと、本物だということです。総額70億円で購入したそうです。ベネッセコーポレーション(この建物の持主)はすごいですね。真っ白な壁に4枚の睡蓮の巨大な絵。モネも幸せですな。
 ウォルター・デ・マリアの室は階段状の室の真ん中に直径2.2m巨大なグリーンのミカゲ石が置いてあり、27本の金箔を施した木製の彫刻を配置し、空間を構成していました。1日のうち太陽の陽の差す方向によって空間の表情が変わっていく様に作られているそうです。
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 ここへ来て想像していたことと違ったことは見学者が多かったことです。それも若い人から年配の人まで、年齢層の幅が広かったのには驚かされました。静かにブームが拡がっている、という感じがしました。

皆さんも一度行ってみてはどうですか。岡山県の宇野港から20分で行けますよ。