日本の住宅がこれから「全室24時間暖房」の「本物の暖房をする快適な家に移行する」ことを前提に、10年前の1999年、それにふさわしい断熱基準として「次世代省エネルギー基準」が告示されました。基準と聞くと、なんとなくぎりぎりでパスしようと考えたくなるものですが、これは家を所有する建て主が自らを守るための判断基準の下限が示されている、と考えるべきものです。
家の中の熱が逃げるのは、大きく分けて3ヶ所からです。1つは壁自体から、1つは窓やドアから、1つは隙間や換気扇からです。これらの3通りの熱の逃げるのを防ぐことが次世代省エネルギー基準につながるのです。そしてそれを数値で表わし基準を作りました。その基準値をクリアーしてこそ高断熱・高気密住宅となりうるのです。
次世代省エネルギー基準では、全国を6つの地域に分けて、それぞれの数値を決めています。一番寒い北海道ではⅠ地域、岩手県・秋田県・長野県の軽井沢町などはⅡ地域、仙台市・山形市・長野市・兵庫県でも村岡町などはⅢ地域、首都圏・東海地方・阪神地区・瀬戸内地方はⅣ地域、宮崎市・鹿児島市等はⅤ地域、沖縄はⅥ地域となってそれぞれの地域で数値が決められているのです。ですから兵庫県で高断熱・高気密住宅を造っても、北海道ではそうではない住宅となる可能性があるのです。
床・壁・天井の断熱性能については、熱抵抗値Rが表―1で表わす数値以上でないと高断熱の家とはならないのです。そして家の隙間がⅠ、Ⅱ地域では、2cm²/m²以下、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵ地域では5cm²/m²以下でないと高気密住宅ではないのです。

